タイトル:

[マスク警察]に現れる強要社会

本時のねらい:コロナウイルス感染予防を題材にしてルールを学ぶことの大切さとルールを正しく理解せずに攻撃してしまうことの恐ろしさを学び、情報リテラシーや他者を思いやる気持ちについて考えを深め、新たな生活様式についても考える。

内容項目「相互理解、寛容」

主な活動 発問 児童・生徒の反応 素材 コツ・アイデア 追加資料
導入 今行っている感染予防についての知識や実践していることを生徒に質問する。 学校、スーパー、公園など全てマスクを付けている・付けていない場合もある
手洗いうがいアルコール消毒
ソーシャルディスタンス

コロナ禍感染予防について様々な情報が飛び交うがその知識の信憑性、感染予防取り組みの差について意見交換を行う
展開

1.新聞記事を読み、マスク警察に対して共感できる点、危険だと思った点をそれぞれ考える

マスクを付けない人のせいで感染拡大している
マスクを付けられない人も居る
誹謗中傷によってコロナの二次被害の加害者になっている
どの意見にも否定せず肯定的に受け取る。
2.グループに分かれてその中でマスク警察側と反マスク警察側に分かれてそれぞれの正義感のもとディスカッションを行う。 マスクを付けないと感染拡大してしまう
必要なことではあるけど柔軟さが必要である
ディスカッションは勝ち負けではなくそれぞれの意見に耳を傾けることを重視させる
3.マスク着用には熱中症の危険があることや個人によって体調を崩す人がいるなど正しい知識を示した上で、どのくらいの生徒がそれを認識していたのか、情報を正しく知ることの重要性を説明する。 様々の媒体によって情報を手に入れることが出来るがその情報を判断するのは自分自身であり、取捨選択する必要があることを説明する
まとめ 今回の新聞記事を読み、今後どのような感染予防を行い、他者と関わる上でどのような接し方をするか生徒一人一人に考えさせてリアクションペーパーを書かせる。
  素材 追加資料
参考資料
  1. 毎日新聞2020年7月17日『「マスク警察」に現れる強要社会
学年 中1   中2   中3  
カテゴリ(教科) 道徳   情報教育  
メモ:
評価の観点:
マスク警察に対して賛成派と反対派に分かれて話し合いを行うが、この話し合いに正解はなく、それぞれ意見を共有して考えを深めることが目的であると考える。だからこそ、何故マスクを付けるべきなのか、マスクを付けられない理由、マスクが与える悪影響はないのか、マスクが与える良い影響はなにかなどマスク警察やマスクを拒む人を多角的な視点をもって話し合いを行い善悪を分けることではなく、他の立場からの意見を踏まえて自己の考えを見つめ直すことが出来ているかどうかが重要であると考える。