タイトル:

考え方は十人十色

本時のねらい:客観的視点を養う。
一つの事象も見る場所によって見え方が異なる。またこれは、見る人が異なることでも同様のことが言える。つまり、ある事象にはあらゆる見え方、見方が存在しているため、これを理解することが重要である。

主な活動 発問 児童・生徒の反応 素材 コツ・アイデア 追加資料
導入 なぜ、老人は投書してきたのか? ・自身の考えを正当化してほしい。
・自身の行動に賛同してほしい。
・どういった行動をとるべきだったか他人の意見が聞きたい。
・単純にこの事象についてどう思うのか感想が知りたい。
・隣人に対して反発してほしい。
老人が投書することにより、本事は問題化した。世間に問題発起した老人の考えから、席を譲る譲られるという事柄における登場人物それぞれの考え方に迫る。 新聞記事
展開

1.老人の記事中の行動について隣人、足の不自由な人はどう思っているでしょうか?

・足が不自由な人から席を譲ってもらうなんて信じられない。
・この人足のこと知らないのかな。
・足のこと知っていて代わってもらっているのか。
・断れよ。
・足が悪い人が立つより立てるならあなたが立っているべきでしょ。
・足が不自由な人が立っているなら私が席を譲らないといけないじゃないか。
・声かけてみたけどまさか断らないとは。
・断られると思ったからまさか代わるなんて。
・いいことしたぞ。
・声かけてよかった。
・親切なことしたけど自分の足大丈夫かな。
老人の行動に対して隣人、足の不自由な人の心理の違いについて考える。
2.席を譲るという足の不自由な人の行為について老人、隣人はそれぞれどう思っているでしょうか?
・親切な好意としてとらえている。
・足のことをしらなかったため、かわってもらったことに後悔している。
・立っていなくて良くなったことへの喜び。
・足が不自由にもかかわらず代わってあげるなんて親切。
・足が不自由なのだからおとなしく座っていればいい。
・自分が代わってあげる行動に出ていないことへの恥じらい。
足の不自由な人の行為について老人、隣人の心理の違いについて考える。
3.足の不自由な人は何を思い、考えて席を譲ったのでしょうか? ・単純な親切心。
・自分よりも年配の人への配慮。
・足のことより年上の人への心遣い。
・誰も老人に代わってあげないから自分がやるしかないという義務感。
・誰か代わってあげろよ。自分は足が不自由なのに。
この事象の始まりである席を譲るという行為をした足の不自由な人、本人の心理にせまる。
まとめ ある一つの行動に対して感じることは人それぞれである。それは行動を起こした人の意図に反して受け取られることもある。簡単には善意のもと起こした行動についても悪意ある行動としてとらえられることがあるということである。つまり、人はそれぞれ考えることが異なる。ゆえに、集団生活である社会においては他人の考え方を予想することや理解することが必要である。相手の気持ちを考えることである。 ・他者の視点に立つことから感想を書く。 展開において登場人物それぞれがある事柄に対して異なることを考えていることに気付くことで客観的思考を養う。
  素材 追加資料
参考資料
学年 中1  中2  中3  
カテゴリ(教科) 道徳  
メモ: 新聞記事:読売新聞2016年11月16日記事
評価の観点:
ねらいにもある客観的視点を重視する。
できたかできてないかよりも本事象について積極的に考えたか.さらにはそれを他者と共有したかを見る。