本時のねらい:「介護施設の在り方」という観点を通して、「他人との接し方」について改めて生徒達に考えさせること。
主な活動 | 発問 | 児童・生徒の反応 | 素材 | コツ・アイデア | 追加資料 |
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導入 | 「介護施設」とは一体どんな場所でしょうか? | ・自らの力で生活のできない、おじいちゃん、おばあちゃん(身体、精神の不自由な方等)を、介護士さんに、家族に代わってお世話をしてもらうところ。 | 介護施設がどういった場所であるのかがある程度明確になるまで生徒達に沢山発言をしてもらうよう促す。 | ||
展開 | 1.新聞記事を一人一枚配る。 |
(1) ・大きな声で周りを驚かせたから。 ・他人に乱暴な行為をしたから。 (2) ・薬をのませる ・拘束衣を着せる ・施設を退去する (3) ・杖で歩いて、本を読んだり、手芸をしたり、歌を歌ったり、穏やかに、元気に暮らしている。 |
生徒達に発言させることで、 新聞記事全体の流れを、一通り理解できるように意識。 |
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2.(1) 前の介護施設では、どうしておばあちゃんは、大きな声で周りを驚かせてしまったり、乱暴な行動を行ってしまったのでしょうか? (2) 以前の、介護施設が提案した3つの条件について、どう思いますか? また、その提案から予想できる、介護施設内の雰囲気はどういったものでしょうか?(その介護施設の印象) |
(1) ・何か嫌なことがあったから。 ・不満が募っていたから。 ・介護士さんが優しく接していなかったから。 ・人間関係が良くなかったから。 ・雑に扱われていたから。 ・楽しいことがなかったから。 ・自由ではなかったから。 ・プライドや自尊心に傷を付けられたから。 (2) ・おばあちゃんを厄介者としてみている。 ・嫌な気分 ・忙しいのだろうが、良い施設ではない。 ・介護の方針が悪いのでは無いのだろうか。 ・機械的な仕事を行っているのでは。 ・拘束着や薬を使うまでのことなのだろうか。 ・誰かと喧嘩..? |
後の介護施設では、穏やかなのに、何故、以前の介護施設では、大声を上げたり、乱暴なことをしてしまったのか、介護施設に非はなかったのか、についてじっくり考えてもらう。 | |||
3.施設を移動したことによっておばあちゃんが元気に、穏やかに暮らせるようになったのは何故だと思いますか? |
・前の介護施設の介護の仕方がわるかったから。 ・新しい介護施設には、楽しめる設備がそろっていて充実しているから。 ・不満がないから。 ・介護士さんが、相手の気持ちを考えて、尊重し、優しく接することができていたから。 |
相手の気持ちを尊重することの重要性、という観点に生徒達が気づけるように、沢山の自由な発言を求める。 | |||
まとめ | 最後に、介護をすることについて大切なことは何だと思いますか? 改めて考えてみてください。 |
・相手の気持ちを考え、尊重する。 ・一人の人間として接する。 ・相手の立場になって考える。 ・仲良くするように心がける。 |
相手の立場になって、考え、他人を接することの重要性に気づかせるとともに、では、自分たちはそれができているのだろうか..?と生徒達にとっての他人との接し方について考えてもらえるように促す。 |
素材 | 追加資料 | |
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参考資料 |
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学年 | 中2 中3 |
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カテゴリ(教科) | 道徳 |
メモ: |
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- ●評価の観点:
- 介護という視点を通して、相手の立場に立って、その意思や気持ちを尊重して、他人と接することが、自分たちにはできているだろうかと、考えられることが望ましい。