本時のねらい:人として生きることの意味を考える
内容項目:
(19)生命の尊さ
(22)よりよく生きる喜び
主な活動 | 発問 | 児童・生徒の反応 | 素材 | コツ・アイデア | 追加資料 |
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導入 | 「単刀直入に問います。この世に希望はありますか。 自分の身近なことでも、日本のことでも、地球のことでも、宇宙のことでも、どの面を拾って考えてくれても構いません。各自で考えてみてください。」 |
すぐに自分の意見が浮かぶ生徒もいれば、発問が抽象的すぎて考えがまとまらない生徒が出る。 希望があると答える生徒もいれば、希望がないと答える生徒もいる |
「この世に希望はありますか」と発問を簡潔に紙に書いて張る 発問を難しく感じている生徒には積極的に話しかけ、生徒自身の将来のような身近な点で考えるよう補助する。 |
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展開 | 1.「人生に希望をなくし、自ら命を絶ってしまう人も大勢います。自ら命を絶つという行為についてどう思いますか。」小グループで話し合ってもらう |
自殺に対して否定的な意見が多く挙がる。 | グループで話し合うと少数の意見がグループ内で消滅させられてしまう可能性がある。少数の意見を拾えるように注意する。 | ||
2.教材(新聞記事)を紹介。 「この記事では命は『救えた』かもしれないと言っているが、『救われた』命は幸せだと思いますか」 グループで意見共有 |
a.再び生きていけるから幸せである。 b.希望をなくして自殺を試みたので、救われても結局希望のない世で幸せではない |
a,bと意見が割れたとき、丁度半々なら議論を長めにとる。一方にある程度の偏りが見られたら次の質問へ行く。 | |||
3.a.「この記事の筆者は救えなくても『救えたかも』と思う人がいるだけで今の世まだすてたものじゃないと言っているように読めます。この筆者の言葉に対してどう感じますか」 b.「目の前で命を絶とうとする人がいたら、どう行動するのが適切だと思いますか」 |
a,b共にグループ内、クラス内で意見が多方に分かれる | ||||
まとめ | 「では、今日の最後に、皆さんはこれからの人生で大切にしたいことは何ですか。例えばこういうことができる人になりたい、とか、こういう思いは持ち続けたいとか、今日の授業と結びつきは考えなくても良いです。各自で考えてください」 紙に書かせる。提出して授業終了 |
発問に対する明確な回答になっていなくても良い。 |
- ●評価の観点:
- 多角的な視点から考えることができていたか
自分の意見を持ち、それを共有できていたか
他者の意見を踏まえて自分の意見を再考できていたか