タイトル:

SNSの誹謗中傷と私たち

本時のねらい:SNSにおける誹謗中傷の実態やそれを啓発しようと活動する人物を知り、そこに自らを投影したり深く考察することで、SNSの利用について問いかける。またそれを日常生活での他者との関わりにも活かせるようにする。
内容項目(9)相互理解、寛容
    (12)社会参画、公共の精神

主な活動 発問 児童・生徒の反応 素材 コツ・アイデア 追加資料
導入 「1人が数万人に刺された壮絶な事件があった。凶器は「後ろ指」であった。」
これはどんな事件でしょうか?
・ネットの悪口
・SNSの誹謗中傷
・後ろ指ってなんですか。
新聞記事を出す前に一文を紹介する。目新しい導入で生徒たちの関心を引き寄せる。 道徳教育指導案資料1
展開

1.ネットにおける悪口(誹謗中傷)が問題になっていますが、人に言って良いことといけないことの基準は何だと思いますか。

・その人が傷つくか傷つかないか
・言われる人が努力しても変えられない事実はいってはいけない。(身長低いとか)
・人格(その人そのもの)に関することを攻撃するのはダメ。その人の意見や主張などなら全く問題ない。
最近起きた誹謗中傷の例を紹介する。(コロナウイルス感染者やテレビ番組の出演者への中傷)
個人→グループワーク→発表
後に合法な批判と非合法の誹謗中傷の定義を説明するかは検討中。
2.新聞記事を用意したので読んでみましょう。 ・長い
・字小さい
・文字を読んだり聞き取るのが苦手な生徒も想定し先生が音読する時間と各々読む時間を両方設ける。できるだけ大きく印刷する。
3.みんなが小竹さんの立場だったらどんなツイートを発信して啓発に努めますか。 ・その発言、それでいいの?
・誹謗中傷と書いてきょうき(凶器)って読むんだよ。発言には気をつけよう。
個人→グループワーク→発表
啓発活動に精を出す人に自らを重ね合わせることで興味を引き出し、活動意欲を高める。どうすれば人々に響くか工夫を重ねる中で問題の本質を見抜いていってほしい。発信の意図もワークシートに書いてもらう。
まとめ 皆さんは相手も自分も大切に生きていくために、SNSを活用する際や日常生活においてどのようなことを注意していきますか。 ・発信する前に一歩立ち止まって考えるようにする
・誰かを傷つける内容がないか確認する。
・人は人、自分は自分だと割り切って考えられるようにする
関心をぐっと引き寄せたところで本題に入る。今まで考えたことを元に自分だったらという視点で考察してもらう。
  素材 追加資料
参考資料
学年 小5  小6  中1  中2  中3  
カテゴリ(教科) 道徳  情報教育  学級経営・学級づくり  
メモ:
評価の観点:
・誹謗中傷を啓発する人物に自分を置き換え、被害を減らすためにできることを深く、広い視野で考察できているか
・自らがネット社会や日常生活においてよりよく生きるために自分なりの答えや生き方を導きだそうとしているか。