タイトル:

奇跡の列車

本時のねらい:東日本大震災が起きた当時の車内にいる鉄道員の「命を預かる鉄道員の使命」とはなにか。車掌(現在は運転士)の気持ちや、人や社会に役立つためにできることは何かを、子供たちに考えさせる。また自分が鉄道員でない別の職業であったときに、この出来事に対してどのようなことができるのかを考えてみる。
・内容項目 思いやり・感謝 生命の尊さ

主な活動 発問 児童・生徒の反応 素材 コツ・アイデア 追加資料
導入 この災害が起きたときの乗客の気持ちを考えて見る。 こわい/死んでしまうかも知れないなど悲観的な考えを持つ。 地震や火事が起きたときに自分がどんな気持ちになるかを考えてもらう。ポンポン適当に数人の意見を聞いてみる。理由は詳しく聞かない。
展開

1.車掌が取った行動の理由について考えてみる。

乗客さんを守ろうとした/この状況をなんとしてでも乗り切ろうとするため 4人グループで考えてもらう。1人では難しいところもあるため。数分話し合ってもらった後、あるグループを指名して発表してもらう。
2.「命を預かる鉄道員の使命」とは何かを考える。 乗客を安全に目的としたところまで送ること。そして安全にお客様を運ぶこと。 先ほどと同じ要領。
3.自分が鉄道員でない別の職業であったときに、この出来事に対してどのようなことができるのかを考えてみる。 もし学校の先生だったら、地震が起きたときは自分が受け持つ生徒の身を守る行動を取ってもらう。例えば机の下に入ってもらうなど。このような出来事がいつおきてもいいように、定期的に避難訓練を行う必要がある。 まずは1人1人で考えてもらってから、グループ内で意見交換を行う。1人で考える際に、職業が見つからない場合は、自分のなりたい職業から探してもらう。
まとめ 今日の授業を終えての感想をかいてもらう。 命の尊さを知り、自分の命を自分で守っていかなければいけないと感じた。/将来自分がその立場になった時にどのようなことをしていかなければいけないかイメージが湧いた。 個人で行う。グループワークをして自分の意見が変化した場合、その理由も書いてもらう。
評価の観点:
過去に日本で起きた災害ということで、その災害の恐ろしさというのを理解すること。そしてそのときの当時の状況を想像することができたかどうか。
「命を預かる鉄道員の使命」とは一体何なのかを自分なりに考えることができているかどうか。
自分が鉄道員でない別の職業であったときに、この出来事に対してどのようなことができるのかを自分なりに考えて見ることができているかどうか。