本時のねらい:「男らしさ」「女らしさ」について考えていく中で、生物学的性差と社会的性差の違いを認識し、現代日本社会において男女平等をかなえるためにはどういった意識・動きが必要になるのかを考える。また、ある人が「男らしさ」「女らしさ」の枠組みから外れたために、友達から排除や暴力の対象となるようなことを防ぐ。
内容項目 (9)相互理解・寛容
主な活動 | 発問 | 児童・生徒の反応 | 素材 | コツ・アイデア | 追加資料 |
---|---|---|---|---|---|
導入 | 「あなたが考える男らしさ・女らしさとは何か?」「男・女らしくいなさいと言われた体験はあるか?」 | グループワークを通じて自分たちの周りにある男・女のステレオタイプを実感し、それに対して懐疑的な意見を持つ。 | 予めアンケートで集計しておいて、授業の初めにグループディスカッションしてもらう。 | ||
展開 | 1.自分たちのジェンダーに関する思い込みの深さはどのようなものか。 |
現在は、昔と比べて「男・女だから…」といったうたい文句が減ったことを知る。 ジェンダークイズの成績をクラスメイトと競い合いながら、楽しみながら解く。 |
「ジェンダークイズ」を通じて自分たちのジェンダーに関する思い込みの深さを実感してもらう。 ランドセルの色に関する話をして、2000年代は現在よりも男女のステレオタイプがはっきりしていたことを伝える。 |
||
2.日本が世界において、男女格差が大きい理由は何か。新聞記事を読んで考えてもらう。 | 日本がジェンダーという観点では後進的であることに驚く。 | 生徒に資料の新聞を読んでもらうときに、男女格差の要因に関連する箇所を自分で探してアンダーラインを引いてもらう。 | |||
3.生徒が身近に感じる男女格差は何か。 | 男性が優位な点のみではなく、女性が優位となっている点にも着目する。 | グループワークを通じて、多角的な意見交換ができるようにする。 | |||
まとめ | ワークシートで、自分の考える男らしさ・女らしさについての考えをまとめて書いてもらう。 | 自分が無意識で発するジェンダーに関する言葉が、気づかないうちに相手を傷つけることがあることを認識する。 | この授業を通じて、ジェンダーに関する考え方がどのように変化したかを書くように促す。 |
素材 | 追加資料 | |
---|---|---|
参考資料 |
|
|
学年 | 中1 中2 中3 |
---|---|
カテゴリ(教科) | 道徳 福祉・健康教育 学級経営・学級づくり |
メモ: | ジェンダークイズ http://www.town.aichi-togo.lg.jp/kurashi/kyodo/kurashi_bousai/kyoudousankaku/shingikai/documents/h30_3_siryo__2-2.pdf http://www.will.pref.aichi.jp/jyoholibrary/img/panel13.pdf |
---|
- ●評価の観点:
- 一方的な見方から、多角的・多面的な見方に発展しているかどうか。ジェンダーに関する知識を自分自身と関連づけながら理解を深められているか。