本時のねらい:偏見は人を陥れてしまう可能性があることを知ってもらう。また、思い込みは脱却することが難しいので、様々な視点から考えることができるようになってもらう。
主な活動 | 発問 | 児童・生徒の反応 | 素材 | コツ・アイデア | 追加資料 |
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導入 | 偏見とはどのような印象があるかを問う。また、思い込みとはどのような印象があるかを問う。発表できる人に発表してもらう。 | ・良くないこと。 ・ダメなこと。 ・カテゴリーで人を判断すること。 ・第一印象で物事を決めつけること。 |
最初は意見が出づらいと思うので、私自身が先陣を切って発言する。マイナスな意見が多いと考えられるが、プラスな意見が出た場合も、否定せずに受け入れる。 | ||
展開 | 1.偏見や思い込みに関する学校外での出来事を問い、グループで交流してもらう。 |
・テレビに出る人はお金をたくさんもらっている。 ・店員さんは優しい人が多い。 ・勉強は楽しくない。 |
学校内の出来事だと、言いづらい部分があると考えられるので、学校外の出来事で交流してもらう。良い偏見、悪い偏見、どちらも出せるように誘導する。(二面性があることを知ってもらう。) | ||
2.冤罪についてどう考えるか。被害者側、警察側、両方の立場での意見を交流してもらう。(想像でも可) | 被害者側 ・なぜそう思われるのか分からない。 ・他に真の容疑者がいるのに、自分が悪いと思いこまれて、もどかしい。 警察側 ・犯人の可能性が高いのだから、自白してもらい、早く物事を進めたい。 ・経験上この言動で犯人でなかったことがない。 |
冤罪の仕組み自体は、学校であるような他愛のないことと、何ら変わりがないということを印象付ける。これが大人の世界にもあったという事実を伝える。 | 374825 |
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3.冤罪を無くすためにどのような工夫ができるかを問い、グループで交流してもらう。 | ・自白を強要しない。 ・情を挟まない。 ・公平な判断をする。 |
大人の世界でも起こってしまう冤罪(大きくは偏見や思い込み)を無くすためにできることを考え、日常生活にも取り入れることができるように話を誘導する。 | |||
まとめ | 偏見や思い込みについて、改めて印象を問い、発表できる人に発表してもらう。 | ・過ちの引き金になっている。 ・無くさなければいけないもの。 ・不利益を与えてしまう原因。 |
最初に問うたことを改めて問うことで、この一時間で学んだことの深さを感じてもらう。世の中には、偏見や思い込みが原因で不利益を被っている人がいることを知ってもらう。 |
素材 | 追加資料 | |
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参考資料 |
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学年 | 中1 中2 中3 |
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カテゴリ(教科) | 道徳 |
メモ: | 写真は、2020年12月6日の信濃毎日新聞朝刊1面 |
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- ●評価の観点:
- (9)相互理解、寛容
自分の考え、真実を相手に伝える大切さを学べているか評価する。
(11)公正、公平、社会正義
法の下の平等について、考えを深めることができているかどうか評価する。