本時のねらい:立場や人生経験など様々な要素が思考には影響を及ぼす。それによって一つの事象に対して見方や考え方が変わってくることがある。その時に自分の視点だけでなく他の視点を考えることが重要ということを伝える。
内容項目:公正、公平、社会正義
主な活動 | 発問 | 児童・生徒の反応 | 素材 | コツ・アイデア | 追加資料 |
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導入 | 記事の紹介をして率直な感想を述べてもらう。 | ・多くの生徒はDMAT隊員の目線からの意見で上司が悪いという考え。 ・少数の生徒はどちらが悪いとは言い切れないのような意見を挙げる。 |
・教師の意見を反映させない紹介の仕方をする。 ・紹介のみに止めておき、自由に意見を出させる。 |
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展開 | 1.DMAT隊員視点からの意見をグループで話し合わさせて、まとまった意見を板書する。 |
・DMAT隊員を擁護するような意見が多く見受けられる。 |
・黒板の半分に収まるように上手く板書をする。 |
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2.DMAT隊員の上司視点からの意見をグループで話し合わさせて、まとまった意見を板書する。(なぜこのように咎めたのかを考えさせる) | ・意見を思いつけない生徒が存在する。 ・上司の立場にスイッチしきれない生徒が存在する。 ・上司の行動を正当化する生徒も存在する。 |
・グループ内での話し合いが荒れることが予想されるので、その際はどのような状況なのかを聞きに行く。 ・展開1よりも意見が固まるまで時間がかかることが予想されるが、ある程度で打ち切ること。 ・意見がまとまらないことも一つの意見として活かす。 |
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3.二つの立場からの意見を考えたうえで板書を見ながらどちらが悪でどちらが善なのかを考えさせる。そのあとに板書はしないが挙手制で理由とともに意見を述べてもらう。 | ・片方が善、もう片方が悪というように考える生徒がほとんど、もしくは全員。 | ・理由を確実に述べさせる。 ・全ての意見を肯定的に受け入れる。 |
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まとめ | 教師自身の考えを述べる(視点によっては優劣をつけられるが、私個人の立場としてはどちらも悪)。その後、本時の目標について話す。 | ・視点を変えて考えることの重要性を受け入れる生徒がそんざいする。 ・その考えについても疑問をもつ生徒も存在する。 |
・自分の意見は伝えるけれども、その意見が正しいという解釈を生徒に強いることは無いように注意する。 ・授業の目的に関しては確実に伝える。 |
素材 | 追加資料 | |
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参考資料 |
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学年 | 中1 |
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カテゴリ(教科) | 道徳 その他・役立つ情報 |
メモ: | 追加資料の中で今回着目しているのは医療ルネサンスNo.7421の記事。 プリントを一枚作成して自分の意見をメモできるようにする。 板書をプリントに写す作業は意味がないので行わない。 |
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- ●評価の観点:
- ・グループ内での話し合いに参加できているかどうか。
・記事に対して自分なりの考察をしているかどうか。(プリントの提出を求めることで行う。内容よりも自分の意見を書けているかを判断基準とする。)