本時のねらい:実名報道によって苦しんだ加害者家族の記事を読んで、本当に実名報道は必要なのか、実名報道とどう付き合っていくのかについて深く考え、そこからSNSの上手な利用の仕方を見出す。
内容項目:(9)相互理解、寛容 (12)社会参画、公共の精神
主な活動 | 発問 | 児童・生徒の反応 | 素材 | コツ・アイデア | 追加資料 |
---|---|---|---|---|---|
導入 | ニュースでは加害者の名前も被害者の名前も公開しています。なぜ加害者、被害者を実名報道をすると思いますか? | ・ワークシートに書き込む ・加害者に罰を与えるため、情報を正しく世間に伝えるため、わからない、などの意見が出ると予想される |
・最初にワークシートを配る ・実名報道の必要性を確認することで、より本当に必要なのか考えるきっかけを作る |
||
展開 | 1.まず、実名報道について記事を用意したので読んでみましょう |
・指名された生徒が交代で記事を音読する ・ほかの生徒は聞きながら黙読する |
・記事を読む際は普段あまり発言しない子を複数人指名する ・「うん」「うーん」「なるほど」などの合いの手を入れてメリハリをつける |
||
2.この記事を読んでどう思いましたか? | ・個人でワークシートに書き込む→班で意見を出し合う→クラスで発表 ・かわいそう、実名報道はいらない、誹謗中傷はいけないなどの意見が出ると予想される |
・教室内を回りながら個人的に「どうしてそう思った?」「でもほかの人はどう思っているかな?」などの質問を投げかけて深堀りさせる |
|||
3.皆さんは実名報道が必要だと思いますか? | ・意見を出し合う ・おそらく大人数がいらないという意見を出す ・実名報道のメリットもデメリットも両方出てくる |
・教師としてあくまでも実名報道について中立の立場を保つよう注意する ・全体が反対意見に傾きそうになったら「実名報道がなくなったらどうなる?」などの質問を出して考え直させる ・実名報道のメリット、デメリットの両方について考え、どう付き合っていくかを考えてもらう。 |
|||
まとめ | みなさんもSNSを利用することで、全世界に自由に発信ができます。いわばみなさんも「実名報道」ができる立場なのです。これから皆さんは何に気を付けてSNSを利用するべきだと思いますか?自由にワークシートに書き込んでください。感想もあれば書いてください。 | ・ワークシートに書き込む | ・自分も実名報道できる立場であることを強調する ・自分のことに置き換えて考察してもらう |
素材 | 追加資料 | |
---|---|---|
参考資料 |
|
|
学年 | 中1 中2 中3 |
---|---|
カテゴリ(教科) | 道徳 |
- ●評価の観点:
- ・物事を多面的に見ようとしているか
・自分のことに置き換えて深く、かつ広く考察できているか
・どのようにSNSを利用していくか自分なりの答えを見出しているか