タイトル:

将来必要になる資産を考える

本時のねらい:長い目で自分の人生を見つめたとき、どの程度の資産が必要になるかを理解する。また、どのように資産を運用していく必要があるのかを考える力をつける。

主な活動 発問 児童・生徒の反応 素材 コツ・アイデア 追加資料
導入 「自分のなりたい仕事の年収を知っていますか。働いている期間の間に、総額で何円のお金を稼ぐことができるか、いったいいくら資産を消費することになるかわかりますか」と生徒に質問する。 「知らない、わからない」「1000万円くらい?」といったアバウトな発想をする。 生徒個人に考えさせる時間と、グループで相談する時間を設けて、楽しく導入ができるようにし、発言しやすい雰囲気を作る。
展開

1.ライフイベントを考える。

「結婚、出産、就職などがライフイベントなのではないか」「家や車などの大きな買い物をすることも、これに該当するのではないか?」 導入と同様。ただし、どのような意見も否定することのない、ブレインストーミングのような場が展開できることが理想。
2.生涯で得ることのできる収入と、生涯での出費の総額にめどをつける 「結婚や出産、子どもの入学には、こんなにお金がかかるものなのか」「僕がなりたい仕事の年収は大まかにこれくらいだから、40年働いたとするとこのくらいのお金が稼げるのか」 こちらも導入と同様。生徒がなりたい仕事の年収、学校の入学費の資料等は、前もってある程度調べておくと進行が円滑になりやすい。なりたい仕事が見つからない生徒もいる場合があるので、こちらから仕事を指定してあげる必要もある場合が考えられる。
3.生涯の資産の運用を考える。 「僕は何歳までに高級な車を買おうと思っていたけど、子どもの入学などを考えるとちょっと難しいのかも」「何歳で結婚すると収入が増えるわけだけど、この金額で子どもを育てるとしたら3人以上育てるのは無理かな」など
、具体性を帯びた将来設計がある程度思いついてくる。
さらにこちらも導入と同様。生徒同士の考えを持ち寄らせることで、より具体性を帯びた設計をできるようになることを狙い、話し合いの時間を一番長めにとる。
まとめ 「自分の将来設計が具体的にできるようになりましたか?また、自分が今まで育ってきたのに、いったいどのくらいのお金がかかっているのかわかりましたか?将来に向けて、今のうちから計画的なお金の使い方ができるように心がけていきましょう」といった内容を生徒に語り掛ける。 「お年玉とかをもらったらすぐ使うことが多いけど、将来好きな物をいっぱい買おうと思ったら、そういう使い方ってあまりよくないと思った」等、資産をより計画的に使おうとする姿勢を持つことができている。 生徒同士で授業の感想を話し合う時間を設けて、理解を深めあう時間を作る。
  素材 追加資料
参考資料
学年 中2  中3  その他  
カテゴリ(教科) 総合  キャリア教育  その他・役立つ情報  
メモ:
評価の観点:
将来を見通した現実的な資産運用をしようとする姿勢、また、それに必要な情報を手に入れる能力を手に入れることができている。(ワークシート等で評価)