本時のねらい:内容項目:中学校(9)(11)
いつの間にかそうだと思い込んでいる不公平な考え方のことをアンコンシャス・バイアス(アンコン)という。
これが少なからず、生徒にもあるし、周りの大人との関わりの中でも見つけることがあると思う。
それに気づくことで、不公平な思い込みを減らし、もっとみんなが過ごしやすいようにするためにはどうしたらいいのか考える。
本授業を通して、目の前のアンコンに気づく力を養い、対処していく力を身につけてほしい。
主な活動 | 発問 | 児童・生徒の反応 | 素材 | コツ・アイデア | 追加資料 |
---|---|---|---|---|---|
導入 | 「血液型によってこんな性格だと言われたこと・聞いたことはある?」 私たちは無意識のうちに、過去の経験や知識から「そうに違いない」「これが当然」と決め付けていることがある。これをアンコンシャスバイアス(アンコン)という。 |
A型:几帳面、綺麗好き、真面目、優柔不断 B型:熱しやすく冷めやすい、チャレンジ精神旺盛 O型:大雑把、おおらか AB型:芸術肌、二重人格、気まぐれ |
何人かを指名し、出た意見を板書する。 | ||
展開 | 1.「生活の中にどんなアンコンがあるだろう?」 |
・男は泣くな ・女子の方がしっかり者 ・メガネの人は真面目 ・赤いランドセルは女子 ・自分にはできないと思ってしまうことの具体例 |
まずは個人で、その後グループで考え、全体で共有。 手が止まっている子にはヒントとして、 テレビや、お家の人との会話、歴史の授業などを思い出す。 勝手に思い込んで自分の可能性を狭めていることはない? などの声がけをしてみる。 不公平な思い込みがアンコンだということを強く示す。 |
||
2.「アンコンによって起こる悪いことはなんだろう?」 LGBTQの問題とも絡めて、アンコンがあると生きにくい人が出てくることを伝える。 |
・自分のやりたいことができなくなる ・消極的になる ・喧嘩が起きる ・悲しい思いをする人が出てくる ・戦争や冤罪が起こる ・いじめが起こる |
グループで考えてもらい、グループごと指名。 同じ意見でもいいので、生徒の言葉をできるだけそのまま板書する。 |
|||
3.「アンコンに気づくとどんないいことがあるだろう?」 | ・みんなが自由になる。 ・仲直りできる ・自分に自信が持てる ・差別がなくなる ・いろんな人がいるということに気づく ・みんな違ってみんないい |
上記と同様 | |||
まとめ | 「この先、アンコンとどう向き合っていったらいいだろう?」 先ほど挙げた例の様な事柄に出会った際、 1:まず自分はどう考えるか 2:それはアンコンではないか 3:アンコンだと思う時、考えをどの様に変換するか アンコンは誰もが持っているもので、良い悪いではない。まずはそれに気づくこと。そしてそれに対して自分はどうしたいか考える。 |
・「自分にはどうせ無理」と思ったが、それはアンコンであると気づき、「私なら大丈夫、できる。」と考え直す。 ・思い込みをしているという事実に気づいた自分を褒める。 ・他人には自分の知らない一面があるんだと考える。 |
最後は個人で、理解したこと考えたことなどをワークシートに記入してもらう。 後日プリントで全体に共有。 |
素材 | 追加資料 | |
---|---|---|
参考資料 |
|
|
学年 | 中1 中2 中3 |
---|---|
カテゴリ(教科) | 道徳 |
メモ: |
---|
- ●評価の観点:
- アンコンを自分のこととして考えられているか。