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SNSの利用法【非表示】

本時のねらい:今や切っても切り離せないものの一つである「SNS」。その付き合い方について現在の情勢を踏まえて今一度考えてもらうことで適切な利用法を学ぶとともに節度をもった行動を心がけてもらう。
内容項目  :(2)節度・節制

主な活動 発問 児童・生徒の反応 素材 コツ・アイデア 追加資料
導入 あなたたちはSNSを利用していますか?
しているとしたらそれはどんなサービスですか?
・LINE、Instagram、Twitter、Facebook、YouTube等。
・利用していない。
・SNSとは何かが分かっていない生徒もいるのでまずは説明する。
展開

1.SNSに関する問題について、現在このような事(新聞記事の内容)が起こっています。この問題について、あなた達はどう感じましたか。

・会社の人にプライベートを覗かれるのはなんか嫌だ。
・自分はSNSを適切に利用できていると思うから別にいい。
・アカウントの取り違えがあったらどうなるんだろう。
・法律に抵触したりはしていないのだろうか。
・SNS(特に不特定多数に公開するツール)を使っていないから分からない/想像できない。
・記事を読ませる。ただ本文全ては長いので読ませたい部分を枠で囲う/要約した文章を読み上げるか又は事前に読ませておく。
・「普段何気なく使っているSNSを勝手に見られて自分の評価が決まってしまう」といった感じで言い換えてみると良い。
・アカウント特定を生業としている業者がいる事も伝える
・記事が就活の話で中学生には馴染みがないと思われるため、高校受験に置き換えて話を進めてみる。
道徳資料
2.この事例が普及した時、双方(会社側と労働者側)に対しどういった変化が見られると思うか。 会社側
・書類や面接からはみえないその人の人柄がみえる。
・もしアカウントと本人が違ってそれが選考に影響した場合誰が責任をとるのか。
・本人と断定するのに時間がかかりそう。
労働者側
・目的をもってプライペートを覗かれることになる。
・本人ではないアカウントやなりすまし等で取り違えられた時に、場合によっては多大な被害となる。
・個人を特定されないようなプロフィールや投稿をするようになる。
・特定されることに怯えてSNSの活動が萎縮してしまう(表現の自由が奪われる)。
・会社側、学生側の双方の立場に立ち、それぞれの利点と欠点を考えてもらう。特に会社側に関しては「どんな人材が欲しいか」というのを考えさせることで会社視点に立ちやすくなるようにフォローする。
・「一致の確認が取れない場合は積極的に報告しない」「職業差別に繋がる情報は排除して報告」という会社側の主張と「無責任な風評や偏見が含まれ職業差別につながってしまう」という厚労省の主張を取り上げる。
3.SNS上での過激な発言(人の悪口/他者に攻撃的・極端な発言等)について、個人の表現の自由として容認するべきかモラルを重要視するべきか。 ・不特定多数に公開している場合は特に気を配らないといけない。
・仲間内や相互を理解し合っている間柄であれば何を言ってもよい。
・ネットへの投稿一つに怯えるくらいならそもそもSNSを利用しない方が得策だ。
・昨今、炎上という形で世間を騒がせているYou Tuber等を取り上げてみる。中学生への授業なのでゆたぼんは丁度良い具体例となりそう。
・デジタルタトゥーという言葉に触れ、一度発信してしまった情報は半永久的に残り続けてしまうことを伝える。
まとめ 面と向かって伝えることと文字だけで伝えることは大きな違いがある。それを相互に理解した上で適切なSNSのとの付き合い方とは。 ・現実でもネットでも言葉の使い方には気をつけるべきだ。
・発信する前に一度投稿内容を見直すべきだ。
・一度発信してしまった情報は残り続けてしまうことを理解して正しく利用するのがよい。
・表現の自由として認められてはいても、あまりに過激な発言は自らの身を滅ぼすことにも繋がることを理解してもらう。
  素材 追加資料
参考資料
  1. 道徳資料
学年 中3  
カテゴリ(教科) 道徳  総合  
メモ: 新聞記事の内容が就職活動についてであり、中学生には想像しづらい内容であるため、それに最も近い状況である職業体験をした後に行うことが望ましい。
評価の観点: