タイトル:

人種差別

本時のねらい:現在でも続いている人種差別を知り,他者理解について考え,他者との付き合い方について考える.

主な活動 発問 児童・生徒の反応 素材 コツ・アイデア 追加資料
導入 差別とは? ・差別はそれぞれの違いに良し悪しをつけ,差をつけて分けること.(辞書調べ)
・自分の好みと,そうでないものを分けること.
・自分の嫌っているものに向かって,自分の不平不満を発散させること.
・それぞれを違うところによって判断すること.
・相手を見下すこと.従わせること.
まず,一人一人で考えてもらう.その後,クラスで共有する.
展開

1.1. 差別がダメと言われているのはどうして

・別に差別は悪いことではないと思う.
・差別はただ違いを判断するためにだけ行うから悪いとは言い切れない.
・違いに差をつけてしまっているから.
・良い悪いという判断の仕方だから.
・差別をすることで傷つく人がいるから.
・力関係がはっきりとしてしまうから.
どんどん意見を出してもらい,すべて黒板に書く.
2.2. 違いに差をつけるとはどういうことか ・どっちがより優れているかを決めること.
・違いをただの違いではなく特別なものとそうでないものに分類すること.
・違いはもとから差があるもので,つけるものではない.
展開1での意見を参考にしグループ分けを行う.そのグループで話し合い,グループごとの意見を出してもらう.できるだけグループ全員の意見が含まれるように
3.3. アジア人がヘイトの対象になっているのはどうして? ・ヨーロッパ諸国,米国が先進国でアジアは発展途上国だから.
・白人と違い肌の色が黄色いから.
・顔の堀が浅く,平たいから.
展開2の設問に対する意見と照らし合わせて,アジア人ヘイトの原因についてグループ内で考えてもらう.その後グループごとの意見を出してもらう.
まとめ 今までの設問から差別は人の見た目や国の力の差などが原因の一つとして考えられる.人は他人を知るにあたり,外見やその人が置かれている環境によって判断していいものなのだろうか.これまでの自分の行動を振り返って考えてみよう ・見た目通りの人もいるし,そうでない人もいるから一概にダメとは言えない.
・環境によって人格は左右されるから,人を知る上では一つの判断材料として有効である.
・深くかかわらない限り,その人について理解することはできない.
・見た目や環境で人を判断するのは良くない.
・見た目だけでは判断できない部分を持つのが人間である.だから,見た目だけで判断するのはいいとは言えない.
・相手をよく知らず,知ろうともしないのに外見・環境だけで勝手に判断するのは良くない.
意見を出してもらうことはしない.一人になって差別についてもう一度自分の意見を考える.ワークシートに最終的な自分の考えを記載してもらう.
  素材 追加資料
参考資料
学年 中1  中2  中3  
カテゴリ(教科) 道徳  
メモ:
評価の観点:
差別が良いのか悪いのかの意見に関わらず,自分の考えをしかっりと持てているか.