本時のねらい:働く女性の割合が低い職業は医師、国会議員、警察官など多く存在する。また、企業においても、管理職では男性が多くを占めている。そんな今日、女性が男性と同じように積極的に社会参画し、活躍することの大切さを新聞記事を通して考える。
内容項目:C(11)公正、公平、社会主義, C (12)社会参画,公共の精神
主な活動 | 発問 | 児童・生徒の反応 | 素材 | コツ・アイデア | 追加資料 |
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導入 | 1.女性が少ない職業はどんな職業があるだろう。 2.そのような職業にはなぜ女性が少ないのだろう |
1.医師、国会議員、警察官、弁護士など 2.男性が主体の職業だと思うから 女性は出産、育児が大変だから |
1は思いつきやすいと思うので、挙手制ではなく、自由発言にする。 2は重要なトピックなため、黒板に書いて残しておく。 |
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展開 | 1.(新聞記事を読む) |
・性別の違いで何かを諦めてほしくなかったから ・将来の可能性を自分で狭めてほしくないと思ったから |
生徒に問について考えさせるため、隣の人とペアになって意見交換をさせる。また、発言は挙手制とする(展開2,3についても同様)。 展開の各発問について、自分の意見をプリントにまとめさせる。(授業終了時に回収する) |
信濃毎日新聞20221019 |
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2.冒頭で挙げてもらった職業以外にも、企業の管理職の人たちは男性が多くを占めている。その中で、なぜ滝沢さんは家業を継ぎ、会社の経営に携わる決意をしたのだろう。 | ・性別にかかわらず仕事をしたいと思ったから ・女性が活躍できる会社にしたいから ・子育てしている女性でも仕事ができることを世の中にアピールしたいから |
まずは生徒一人一人で考えさせ、その後時間に余裕がありそうならペアで意見交換し、挙手制で発表、意見を黒板に書きたいと思う。 | |||
3.女性が積極的に社会参画をし、活躍することは大切なのか。また、その理由について考えてみよう。 | ・大切である 女性の中の良い人材を発掘するため 女性が活躍すれば、会社が働きやすいことをアピールできるから 女性のための環境整備が会社全体の環境改善につながり、会社全体の働きやすさが向上するから ・大切でない 女性のための制度の設立が難しい企業や職業があるかもしれないから |
この問いはこの授業の中で一番重要な問いであるため、4,5人のグループになって意見交換し、じっくり問いについて考えさせる。 「大切でない」と考える意見の生徒が少ないと思うため、グループで意見が孤立した生徒がいたら、「ほかに何か大切なことはないか考えてみよう」などと話題提供をし、反対意見の方のことについても生徒に考えさせようと思う。後に、挙手制で発表させる。この際、賛成意見と反対意見の両方の意見を出してもらおうと思う。 ただ、反対意見の生徒は人数によっては言い出しづらい可能性があるので、その場合は生徒に付箋を配り、付箋に意見を書いてもらい、回収し、教師が意見をまとめて黒板に書くという形を取ろうと思う。 |
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まとめ | 授業の振り返り | 今日の授業の感想や考えたことをプリントにまとめる |
- ●評価の観点:
- 全ての問について、賛否問わず、自分で考えた意見をはっきりと述べることができているかを評価する。
また、他人の意見を否定した場合、減点対象とする。