本時のねらい:・実際にその状況に陥っている学生の話などを読んで生活保護の目的も踏まえた上でどこに妥協点を置くべきなのか、学習したい人はどうするべきなのか考慮できるようにする。
・現在、大学の進学率が50%を超えているうえ、平均年収も大学卒業者のほうが高いという状況下にある日本。そういった状況の中、家庭の経済状況で大学進学を諦めざるを得ない人も多数存在している。そう、現状の規則では大学は「ぜいたく品」とされ生活保護を受けることができないのである。したがって貧困家庭が貧困状態から抜け出すのが難しくなるという負のスパイラルが起きることが考えられる。これを考えた上で決まりの意義について考え、自身の考えを持つことをできるようにする。
主な活動 | 発問 | 児童・生徒の反応 | 素材 | コツ・アイデア | 追加資料 |
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導入 | ・「大学」についてどんなイメージがありますか ・貧困家庭について知っていますか |
・大学には〇〇というイメージがあるな ・自分も行こうと考えている ・なんで行くのかな ・生活保護って聞いたことある ・学校行くのにもお金がかかるよね |
・大学とはどういうものであると思うか考えてもらう ・生活保護の概念と目的について簡潔に説明する |
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展開 | 1.・教材を読む |
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2.・「大学」はぜいたく品なのだろうか ・学びたい意思はどこまで尊重されるべきか |
・義務教育でないのであるからぜいたく品だよ ・学びたい人がいるなら機会は提供されるべきじゃないかな ・生活保護とまではいかなくとも大学は金銭事情で厳しい家庭はあるんじゃないかな ・学びたいのであれば大学じゃなくてもできるのではないかな |
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3.生活保護を受けながらの大学進学は認められるべきか | ・学びたいのならちゃんと努力して学費の安い大学を目指せばよいのでは ・バイトで学費を捻出している人も存在している ・学費が安くてもそれなりにはお金がかかるのだから支援されるべき ・学費以外にもお金がかかるんじゃないかな |
・プリントに理由や根拠をもとに書かせる ・発表の際に他の良いと思った意見をメモさせる ・自身と反対の立場の意見について、その意見を踏まえた上でどう考えたか書いてもらう ・決まりは何を基準として設定されるべきか考えさせる |
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まとめ | ・現状日本を踏まえた上で生活保護と大学の関係を考える ・記述をもとに意見交換する |
大学と生活保護の関係について考えと意見交換の上でもう一度考え直した意見をプリントにまとめる | 自己評価欄を記入させる |
素材 | 追加資料 | |
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参考資料 |
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学年 | 中3 |
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カテゴリ(教科) | 道徳 |
メモ: | Cー10 遵法精神、公徳心 |
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- ●評価の観点:
- 貧困家庭の立場、国の立場それぞれの視点から生活保護と大学の問題について考えられることができたか。