ここは千曲川の左岸側の河原です。羽毛山橋から上流側に100mほど移動したところに河原へ降りられる道があります。それに沿って河原へ下りましょう。河原は広く大人数の観察にも適しています。

・川の流れを観察してみよう。
　ここでは川の流れる様子(流速や向き)やその速度の違いによって砂や石がどのように運ばれるか観察してみましょう。流量の少ない、安全な時には川に入って川の流れを体感するのもいいかもしれません。

・大雨で増水した河原を見てみよう。
　大雨が降った後の川は、水量も多く、流れも速くなります。また水量がもとに戻った後も、河原には木やゴミが溜まっていたり、川の形が変わってしまっていることもあります。
※増水した川はとても危険です。増水時の河原へは降りないようにしましょう。

ここでは1cm～1mまで、さまざまな大きさの礫が観察できます。特に50～60cmくらいの大きさの礫が目立ちます。また礫の種類はほとんどが火山岩で占められています。ときおり大杭層の灰色っぽい泥岩も見られます。写真は大杭層の泥岩です。

礫の大きさや色や形、種類など様々な観点から自分なりに礫を分けてみると面白いでしょう。

対岸に露頭があり、地層の様子を観察することができます。
崖の部分に露出しているのは上田泥流の堆積物です。
その下には小諸層群の一番下位の地層である大杭層の露頭が見られます。
近づくことはできませんが、遠くから眺めて観察してみましょう。