この場所では地図のポイントから北西の方向、中山台の方向を向いて観察をしましょう。
道路沿いに駐車場があるため、車で簡単に観察に出かけることができます。
道路を渡るときや道を歩く時など車に気を付けて観察しましょう。

ここでは地震によって現れた断層崖を見ることができます。
中山台の団地のあるところの高さは、その下の田んぼに比べて高くなっています。そのために田んぼと中山台の間は崖になっており、その崖はコンクリートで固められています。
実はこの崖こそが断層崖、地震によってできた崖なのです。

断層とは、地層に引っ張りの力や押す力がかかり、地層がその力に耐え切れなくなり、ずれてできるものです。このようにして断層ができるときに、地震が発生します。
この断層は牛伏寺断層と呼ばれる活断層です。活断層とは、過去12万年のうちに動いた痕跡が見られる断層です。12万年という期間は、私たちの感覚からすると長く感じますが、地球の歴史で見るとほんの最近なのです。そのため、過去12万年の内に動いたということはこれからも活動する可能性があるということです。
特に牛伏寺断層は活断層の中でも動く可能性がとても高いということでよく報道にも取り上げられます。
私たちの住んでいるすぐそばにも活断層はあるのです。
断層崖をみながら防災について考え、話し合ってみてもよいでしょう。