タイトル:

「挑戦する」いうこと

本時のねらい:D よりよく生きる喜び
人間は誰でも、挑戦し、課題にぶつかり、自分と向き合い、試行錯誤して、また挑戦することがある。そして自分と向き合う時、私たちは人間には自らの弱さや醜さを克服する強さや気高く生きようとする心があることを理解し、人間として生きることに喜びを見出す。
中学三年生では、進路選択が始まり、この社会で生きることを具体的に考える機会が増えてくる。その中で様々なことに挑戦しなくてはいけないことを知り、挑戦していく。挑戦は苦しいだけのものではなく、自分がよりよく生きることに喜びを見出すことができるものだと理解し、喜びのある生き方をする態度を育てる。

主な活動 発問 児童・生徒の反応 素材 コツ・アイデア 追加資料
導入 今までに挑戦してきたことや、立ち向かったこと、それらをどのように乗り越えてきたか、乗り越えられなかったのはなぜなのかを思い出す。 部活で大会に出るためにトレーニングを毎日やったので大会に出れた。/テストでよい成績をとるために毎日図書館で勉強したが思ったような成績をとれなかった。/ほしいものがあったが自分では買えないものだったので、親の手伝いをして買ってもらった。 個人でワークシートに書き出す。
「ない。」という生徒がいたら、例として、「どんなに小さな挑戦でもいいんですよ。例えば、高いところにあるものが欲しくて、手を伸ばして取ろうと挑戦したけど取れなかったから、いすを使って再挑戦したら高いところにあるものが取れた。というものとか。」と発言してみる。
展開

1.個人で書きだしたことを班で共有し、これらの挑戦を乗り越えられたのはなぜなのか。乗り越えられなかったのはなぜか、どうすればよかったかを話し合う。

乗り越えられたこと:自分の弱点を見つけて、克服するようにトレーニングしたから。/親や、友人が環境を整えてくれて、自分のことに集中できたから。/自分に足りないものを見つけて、それを補う方法を考えたから。
乗り越えられなかったこと:お金が足りなかったので、バイトをすればよかった。/テストのためにやったはずが、的外れな勉強をしていたので、先生にお勧めのワークを聞いたり、友達と勉強内容の共有をしたりすればよかった。
共有したくないものは共有しなくていいと伝える。
2.「困難を乗り越えた」、「挑戦に成功した」の基準って何だろう。 自分が満足した(→挑戦に失敗しても、何か得ることができて、少し満足したら、少し成功したっていえるのかな?)。/誰かが認めてくれた(→「認めてくれた」と決める基準は誰だろう?(自分?))。/やりたいことができた。/ほしいものを手に入れた。/挑戦から何かが得られた。 班の中で話し合い、その後クラス全体で共有する。
3.新聞を読んで、「この人はたくさんの挑戦をしている。この人の立場になった時、あなたなら自分のことをどう思う?また、あなたがこの人にしてあげられることは何? 」と考えてみる。 自分のことなら:思うようにいかなくて苦しい。/自分が障害を持っているなら、しょうがないと開き直る。/他の人の助けを借りて、少しでも理想に近づこうと思う。
自分が何かするなら:話を聞く。/理想に近づけるように手伝う。/無理してまで(体調を悪くしてまで)挑戦する必要はないんじゃないと声をかける。/自分の中のゴールを理想の自分になることじゃなくて、もっと小さいこと(毎日何かに挑戦する、3日間仕事に行く)にしてみたらどうかと提案する。
自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、双極性障害について少し説明をする。
まずは個人で考え、その後班単位で意見交換を行う。
「この人にしてあげられることは何もない。」という生徒がいたら、その理由を聞く。
話し合いがあまり進んでいないようなら、「この人はたくさん挑戦してきて、できた!と思うことは一度もなかったのかな?」と発問してみる。
何かの課題に立ち向かう、挑戦する姿を客観的に見ることで、「挑戦する」ということに対して考えを深める。
まとめ この授業を通して考えたこと、思ったことをワークシートに書く。 挑戦をすることが素晴らしい。/捉え方によっては失敗も成功であり、それを決めるのは自分自身。/挑戦を通して何を学んだのかが大切。/挑戦の結果は失敗だとしても、そこから得るものがあれば、少し成功したと思える。/挑戦しても、失敗したら無意味だ。 個人でワークシートに書き出す。
  素材 追加資料
参考資料
学年 中3  
カテゴリ(教科) 道徳  
メモ: 資料がファイルの形式が違うということで、載せられませんでした。
評価の観点:
考えたり、他の人の意見を聞いたりすることで、「挑戦する」ということに対して、自分の考えを持つことができたかどうか。