本時のねらい:脳死と臓器移植について知識を深め、自分や自分の大切な人に万一があったときどう行動すべきか考えたり、臓器移植を待つ人の現状を知ったりすることを通して、命とは何かや、自分や周りに万一が起きたときのの将来について考える。また、考えたことを話し合うことで他者の価値観を知り尊重する姿勢を養う。
内容項目:A(1)自主,自律,自由と責任、B(9)相互理解,寛容、D(19)生命の尊さ
主な活動 | 発問 | 児童・生徒の反応 | 素材 | コツ・アイデア | 追加資料 |
---|---|---|---|---|---|
導入 | 1.臓器移植、2.脳死って知ってる? | 聞いたことはあるけど説明できるほど詳しくない、特に脳死はどんな状態かよくわかっていない。臓器移植の意思表示は保険証に載っているという生徒 | それぞれについて持っている印象や知識を板書でまとめていく。教師から生徒を当てていく。知らない人がいてもおかしくないという空気づくりを心掛ける。 | ||
展開 | 1.臓器移植、脳死についての簡単な知識をつける。 |
臓器移植を必要としている人に対して、実際に受けられる人は少ない ・生きてると言えないから死 ・現在の医療では回復しないだけで生きている ・死だと思うけど、家族や友達だったら受け入れられない、生きてると思いたいかも… |
臓器移植は現在脳死の人の人も認可されていることは告げない。知っていても、それは後から話すこととし て取り上げる。脳死は、自分や身近な人が鳴ったら、ということを考えさせる。 |
||
2.脳死患者から移植を認可した歴史を紹介。新聞を読む。 | ・移植患者が多いから当然 ・多くても、脳死は死と思えないからあまり認めたくないかも |
ここでは意見を教師側からは聞かない。生徒側から質問や意見があった場合は拾う。 | |||
3.1.もし、自分が心停止や脳死になったら、臓器移植を認めるか? 2.もし身の回りの人が心停止・脳死になったら認められるか? グループでの話し合い |
・自分はいいけど、家族のは認めたくない ・誰かのためになるならいい ・臓器移植しても生きられないかもしれないなら、嫌 ・脳死の場合は認めたくない |
どんな意見でも、それぞれの価値観であるから否定はしない。否定を見かけたら互いの理由を聞き価値観の違いがあることを確認させる。 | |||
まとめ | 授業の振り返り | 授業の感想や考えたことをプリントにまとめる |
- ●評価の観点:
- 他者の意思の尊重、自分や身の回りの人の命に向けあえたかを見る。