本時のねらい:自殺に関する新聞記事を通して、自殺は悪いことなのかどうか、認められるべきかどうかといったことを考え、様々な考え方があることを理解かつ尊重し、寛容の心を養う。
主な活動 | 発問 | 児童・生徒の反応 | 素材 | コツ・アイデア | 追加資料 |
---|---|---|---|---|---|
導入 | 普段、人が殺されたり、自殺したりといったニュースを目にしてどう思うか。 | ・悲しい/ 気分が悪い/かわいそうだ/あまり興味がない、自分には関係がない | センシティブなテーマかもしれないため、教師自身がまず自分がそのようなニュースを見てどう思うか述べる※他の意見を言い出しにくくしないように留意する必要がある。(他の意見もあるだろうということをフォローするなど) | IMG_doutoku |
|
展開 | 1.新聞記事を読み、このような巻き添えを伴う自殺をどう思うか問う |
・どちらもかわいそう/巻き添えの人がかわいそう/迷惑だ/誰も悪くない/飛び込んだ人が悪い/他の死に方があった | 全ての意見を否定せずに聞く。巻き添えがよくないという意見が多数を占めると予想される。 | ||
2.人を巻き添えにしなければ、自殺はしていいのだろうか。認められるだろうか。 | ・巻き添えがなくても自殺はよくない/周りが悲しむ/迷惑をかけることになる/人を巻き添えにしなければ自殺しても良い/迷惑をかけなければ自殺しても良い/自殺は本人のせいではない | まずグループに分けてディスカッションを行う。その後グループで出た意見をクラス全体で共有する。言いにくい場合も考慮し、プリントに書き込むようにもする。 | |||
3.1.人を自殺に追い込むものは何だろうか。 2.自殺を防ぐにはどうしたらいいのか(どのような社会を目指していけばいいのか)。 |
・周り/過ごした環境/社会/自分自身 ・多様な価値観や人が受け入れられる社会/お互いに優しさや思いやりを持って接する/人の気持ちを考えて行動する/いつでも相談できる場所や逃げる場所が必要 |
考える時間を十分に確保する。グループディスカッションの後にクラス全体で共有する。プリントに書き込む時間を作る。 | |||
まとめ | 今回の授業を通して自分が考えたことはなにか。それを今後どう活かしていくか。 | ・プリントに記入する | 生徒各自がしっかり授業を振り返り考えられるように、十分に時間をとる。 |
- ●評価の観点:
- 生徒自身がそれぞれ、自身に無関係な問題ではなく、社会の一員として真摯に向き合って考えているか。(自分の意見を持っているか)
他の人の意見や考え方を通して、自分とは異なる考え方があることを知り、多角的及び多面的な思考を養うことができているか。(他人の意見に耳を傾けることができているか)