タイトル:

お弁当は思いやりの塊

本時のねらい:お弁当はだれにでも身近にあるものである。キャラ弁の記事からお弁当に対する親の思いやりを考える。また、お弁当を受け取る側の思いやりについて考え、自分の行動を振り返る。目に見える形にすると思いやりを伝えやすいが目に見えない思いやりの形もある。思いやりの形も様々であるが受け取り方も様々だと思う。一人一人、お弁当を作る側の思いやり、いただく側の思いやりについて考える。また、お弁当から日常生活へ視点を移して、日頃家族に感謝出来ていなかったことを行動で感謝を示す。

主な活動 発問 児童・生徒の反応 素材 コツ・アイデア 追加資料
導入 今までどんなお弁当を作ってもらえて嬉しかったですか。 ・おいしい
・肉がたくさん
・おにぎりがある
・色がたくさんある
・コンビニの方が美味しい
・お弁当ならなんでも
・キャラクターがある
・のり弁
・お弁当は美味しくない
・食べるときに温かい
・嫌いなものが入ってない
自分で作ったお弁当の写真を示して道徳に対する堅いイメージを崩し、気軽に発言できる空気にしたい。

お弁当を作ってもらえなかった子もいるかも知れないので家庭事情を考慮して生徒に聞いていかなければならない。
自分のお弁当
展開

1.この新聞記事を読んで、なぜキャラ弁を禁止にしている保育園、幼稚園があるとおもいますか。

・キャラ弁のクオリティによる差別をなくすため。
・栄養が偏るため
・キャラ弁からのいじめをなくすため。
・素材本来の味がわからなくなってしまう
・親によって出来るキャラクターの完成度に差があるため。
・あんまりおいしくなさそう。
・親のお弁当にかけれる負担を減らすため
・周囲に合わせることが愛情ではないと示すため。
キャラ弁が禁止にされているが、だからといってキャラ弁がすべて悪いというわけではない。愛情の指標としてキャラ弁だけが表現の対象になるというわけではない。今回はあえて禁止にする理由を考えてもらう。

親の子供に対する気持ち(見た目がすべてではない)ということを主に扱いたいが、幼稚園や保育園の状況、流行りや周囲の環境に流されて影響されることは愛情ではないということにも触れたい。
IMG_0345
2.キャラ弁はたしかに手間暇かかって作られていて、愛情表現として示しやすいが、それだけが愛情表現ではない。では、お弁当を作ってくれている人ははどんな気持ちで作っているのか考えてみよう。 ・美味しいものを食べてほしい
・喜んでもらいたい。
・嫌いなものをたべてほしい。
・周りの子と差を感じてほしくない
・美味しいのは作りたいけど時間がない。
・美味しくできているのか不安。
・自分がこだわりたい。
・思いを込めている。
・早く食べたい
・作るのめんどくさい
・栄養バランスが良いか
・自分も食べたい
・子供の好きなものに近づけて嫌いなものを食べてもらいたい。
キャラ弁のように形に表れるクオリティがすべてというわけではなく、作っているということが愛情ということもありえる。食べ物である以上見た目も重要であるが、中身等の工夫にも焦点を当てて考えてもらう。
3.お弁当を食べる人は作った人(親など)へ、どのように行動することが感謝を表すことになると思いますか。 ・お弁当箱を洗う
・全部残さず食べる
・「ありがとう」と伝える
・お弁当をきちんと出す
・作ってくれた労をねぎらう
・家事を手伝う
・勉強を頑張る
・お弁当を残してもっと美味しくしてとアピール
・部活を頑張る
・自分も親にお弁当を作ってみる。
どんな些細なことであっても当人にとっては感謝の気持ちを表すものであるので反対意見がでてもフォローをする。
まとめ 思いやりの気持ちは人によって様々な形があることが分かった。形に表れないものもあるが、目に見える形の方がうれしいものである。
それをふまえて家族に日頃から感謝していることに対して何か出来ることを考えよう。
・朝いつも起こしてもらっているから、目覚ましを使って自分で起きる努力をする
・お風呂掃除や食器洗いなど家事を進んで手伝う
・毎日学校に遅刻をしないで通う
・感謝の気持ちを手紙に書いて親に渡す
・部活で使って汚れたウェアなどを自分で洗濯をする
・休日を友達と遊ぶのに使うのではなく家族と過ごす日も作る
・親に夜ご飯を作ってもらうのではなく自分で家族のご飯を作ってみる
最後に2.3人に自分の出来ることを発表してもらい、自分の中になかった態度の示し方を発見できれば、その人の中での幅が広がると考えられる。
  素材 追加資料
参考資料
学年 中1  中2  中3  
カテゴリ(教科) 道徳  
メモ: 落合一真
評価の観点: