タイトル:

ミス・カナダ

本時のねらい:ミス・カナダの記事を読んで、いろんな考え方があることを知ってもらう。また、それを踏まえた上で自分はどう思うのか自分の意見をもってもらうことを目的とする。

主な活動 発問 児童・生徒の反応 素材 コツ・アイデア 追加資料
導入 リンさんの記事を読んでらい、率直な感想を述べてください。 ・リンさんがかわいそう
・中国政府はひどい
・中国政府はずるい。せこい
・カナダの応援してたファンもかわいそう
発言の質は問わずできるだけ多くの感想を求める。 IMG_7583
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1.中国がこのような対応をとったのはリンさんが、中国が禁止している法輪功を人権侵害だと批判していたからです。中国が法輪功を禁止しているのは、急激に拡大した法輪功の勢力に危機感を感じたからです。中国政府は法輪功を人権を踏みにじり、社会に危害を与える紛れもないカルト教団とし、弾圧の理由は国民の生活と生命安全を守り、正常な社会秩序を維持するためとしています。では中国の意見を踏まえた上で、中国の立場に立って、リンさんの入国を拒否する理由を考えてみてください。

・国民に法輪功は邪教と禁止しているため、リンさんだけを特別扱いするわけにはいかないから。
・国民を守るためには仕方ないから。
・リンさんを入国させることで、また法輪功について言及される恐れがあるから。
・リンさんが入国することで、奮起された法輪功信者が反乱を起こすかもしれない。
・中国出身であるリンさんは中国の方針に従うべきだから。
あくまでも中国からみた意見を求める。
柔軟に考えてもらうため、少なくとも1つは理由を考えてもらう。
グループを作って気軽に発表できる雰囲気にする。
意見はみんなで共有する。
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2.ミス・ワールドは、世界3大ミスコンテストの中でも最も歴史が長く、1951年の創設以来、世界140カ国で予選が開かれています。またミス・ワールド機構は貧困支援などの寄付、慈善活動を積極的に実施しており、国際貢献・女性の尊厳・地位向上を理念に掲げ、これまでに国際的NGO・NPOと連携し、2億5,000万ポンド(約400億円)を恵まれない子どもたちの寄与にあててきました。中国もこのミス・ワールドの理念に共感して、予選を開催しています。では、次にコンテストに参加した参加者の立場になってリンさんが出場できないという事態をどう思うか考えてみてください。 ・同じ夢を持った人がその夢を絶たれようとしているのはかわいそうだ。
・中国はミス・ワールドの理念を無視している。
・ライバルが減ってよかった
・中国以外で開催すればいいのに
ミス・ワールドが開催される理念や役割を知った上で、どう思うのかできるだけ多くの意見を述べてもらう。

でた意見はみんなで共有して、できるだけ多くの考え方を知ってもらう。
3.リンさんは中国出身ではありますが、カナダの代表として選ばれました。では今度はカナダの国民の応援しているファンになったつもりで、この事態をどう思うのか考えて持てください。 ・自分の国の代表が開催国の事情で出場できないのは遺憾だ
・カナダの代表なのだから、中国の事情など関係ない。出場させるべきだ
・中国にカナダ代表の出場を拒否する権利はない
・全世界で行われるコンテストなのにカナダだけ参加できないのはおかしい。
自分の国の代表が出れないかもしれないと考えることで、当事国の意識を持ってもらう。
 
でた意見はみんなで共有する。
まとめ 今回はリンさんの問題について、中国の立場、ミス・ワールドの立場、カナダの立場になって考えてもらいました。今回考えた以外にも、もっとたくさんの意見があると思います。
これらを踏まえたうえで、もう一度中国の今回の対応についてどう思ったか自分の意見を書いてみてください。
・中国の対応は勝手でひどいと思っていたけど、国の安全を守るためには仕方ない。中国は入国を拒否してもよかったのではないか。
・中国の状況もあるが、中国もミス・ワールドに参加して、理念にも納得している以上、勝手にリンさんの出場を妨害していい理由にはならない。中国のとった行動は間違っている。
・どんな理由であれ、中国がリンさんの出場を拒否していい理由にはならない。中国の判断はおかしい。
・中国がりんさんの入国を拒否したい理由も分かるが、国を守るために、カナダを巻き込むのはいけない。もっと違う対策をとるべきだったのではないか。
いろんな考えがあると知った上で、自分の意見を持ってもらう。
また書き出すことで、自分の意見を根拠のあるものにしてもらう

発表してもいいという人がいたら、発表してもらう。
発表してもらった意見はその人自身の自由な思想であるので、否定はしないように注意する。
  素材 追加資料
参考資料
学年 中1  中2  中3  
カテゴリ(教科) 道徳  
メモ: 西山 茉里
http://missworld.jp/?page_id=155
評価の観点:
参考にした授業進行プラン:
  • ミス・カナダ【削除済】