タイトル:

チャットGPTの使い方 (A1 自主,自立,自由と責任)

本時のねらい:チャットGPT多くの人に利用されつつありその便利さと応用性から注目されている。中学生はギガスクール構想によって一人一台のタブレット型PCが配布されそれらの対話型AIを気軽に利用できる環境にあり,それらを宿題や調べ学習などで「楽だから」「便利だから」という理由だけで使用することも考えられる。また,今後AIを利用したサービスは増え続けると考えられこれからの情報社会の中で生きる人としてそれらを適切に利用していくことが求められている。本時ではチャットGPTの授業への活用に関する新聞記事をもとに,宿題や課題がある意味を生徒自身が考え,チャットGPTやネット記事に頼るのではなくそれらを主体的に活用していく姿勢を身につけさせたい。

主な活動 発問 児童・生徒の反応 素材 コツ・アイデア 追加資料
導入 チャットGPTの概要を説明して,少しタブレットで使う時間をとる。どんなことができたか発表してもらう。 富士市について調べたら詳しく答えてくれた。
好きなアニメについてしれたけどなんか違った。
理科の植物のつくりについて聞いたけど授業で習った通りだった。

生徒が思いつかない時はいくつか例を出す。
節電の方法
地元の都道府県についてなど
展開

1.生徒が作った文章と教師が事前チャットGPTで作成した「浦島太郎」と「泣いた赤鬼」の感想文を共有しするチャットGPTの利点・欠点は何だろう。

利点
・調べたりする時間がいらない
・一度に多くのことが調べられる
・対話形式で簡単に情報を検索できる
欠点
・間違ってるかもしれない
・一見それらしい解答が来るからこそ間違いに気づきにくい
・自分で調べったって感じがしない
グループ内で意見交換し,グループごとに発表する。
2.新聞資料を提示
学校の調べ学習や宿題でチャットGPTを使うことに賛成か反対か
賛成
・すぐに調べられるし便利
・自分が思いつかなかったことも教えてくれる
・ネットの情報も真偽が分からないから,チャットGPTのほうが早くていい
反対
・そもそもあっているかが分からない
・自分で調べたほうが正確
・調べ学習や宿題は自分で解くからこそ意味がある

生徒から意見が出ない場合は教員が「先生だったら感想文の宿題とかに使いたい。だって楽じゃん?」などと発言してみる。

普段の調べ学習につかうツールと比較させる。
宿題や課題を解く意味についても考え,普段の調べ事との目的の違いに触れる。
3.今後このようなAIサービスが出てくることに触れたうえで
チャットGPTを学校で有効に使うためにはどのようにすればよいだろう
・簡単な情報収集のツールとして使い、真偽は再度確かめる。
・文章を書くときは自分で添削する。
・チャットGPTに頼り切るのではよくない。
・宿題は自分の定着度を測るものだから自分でやりきるなど目的に合わせて使う
・自分が気づかなかった方法を教えてもらったうえで自分で調べる。
展開1で出た利点・欠点を踏まえて発表してもらう。
一つにまとめる必要はないし、正解もないことを伝える。(欠点を踏まえているなら積極的利用も可)

まとめ 今後チャットGPTをはじめとしたサービスを使ううえで大切にしたいことは何だろう。(本時の感想も含めて) ・頼り切ってはいけない
・それらを上手に活用し自分の意見とする。
・情報の真偽は常に確かめるようにする。
・目的に合わせて使っていくことが大切。
  素材 追加資料
参考資料
  1. CD508A26-8079-4CE7-9A92-4544D1467145
  2. chatGPTの例
学年 中1  
カテゴリ(教科) 道徳  
メモ: chatGPTの例というファイルは展開1でつかう。
評価の観点:
普段の生活の中で課題や宿題がある意味を理解し,対話型AIを含む情報サービスの利用について自分なりの考えを持つことができているかどうか。