タイトル:

刑務官らはどうしてこのような行動をしたのか。

本時のねらい:刑務官による暴力や暴言は法律に違反するものであるが、全国的に多くの刑務官が処分を受けている。こうした現状はどうして起こるのかについて考えてもらうとともに、その解決策について自分なりに意見を持ってもらう。[内容項目(B)-9 相互理解・寛容]

主な活動 発問 児童・生徒の反応 素材 コツ・アイデア 追加資料
導入 刑務官という職業について説明する。 刑務官の仕事は大変なんだな。
参考URLから刑務官の仕事についての動画を見せる。
展開

1.記事を読む。
また、かつて起こった2001年の刑務官による暴行事件についても説明する。

身近でないので知らなかった。
刑務官は怖い。
2001年の暴行事件を受け監獄法が改正されたが、起こってしまった事件であることを説明する。 新聞記事(信濃毎日新聞・2023年6月6日火曜日)
2.刑務官が受刑者に対して暴力をしたり、暴言を吐いたりする原因はなぜか考えさせ、挙手で意見を求める。 刑務官が受刑者に対して厳しくすることで管理を簡単にするため。
ストレスを解消するため。
受刑者は犯罪を犯しているため何をしても良いという意識があるため。
解決策についての話し合いにつなげられるように意見をたくさん出してもらう。
意見が出なさそうだったら、補助発問として暴力をふるったり、暴言を吐いたりしてしまう時はどんな時かを聞く。
3.集めた意見をもとに解決策について考えてもらう。 刑務官の仕事を楽にする。
受刑者が暴力や暴言を受けたとき即申告できる体制を取る。
さらに法を改正する。
事前に刑務官への研修を徹底する。
刑務官が感情コントロールできるようにストレスマネジメントを行う。
解決策については班で考えてもらうようにする。なかなか難しいと思うので、教員が教室を回って班ごとに意見を聞き補助をする。
まとめ 他の人の意見を聞いた上で改めて自分が最も原因だと思う事、最も良いと思う解決策について書いてもらう。 犯罪を犯した人に対しての軽蔑があるため。受刑者の改心・再犯防止という目的意識をきちんともって仕事に取り組めるような環境づくりを行う。 プリントに書いてもらい前に持ってきてもらう。全員の意見が集まり次第、共有したほうが良いと思うものを発表していく。
評価の観点:
刑務官の立場や受刑者の立場に立って考えることができているのか。
自分の考えや意見を相手に伝えることができるか。
いろいろなものの見方や考え方ができるか。