タイトル:

平等と公平の違い

本時のねらい:平等と公平の違いから合理的配慮について考えてもらう。世の中には様々な配慮が必要な人がいることを知ってもらう。
中学校ではコミュニティが狭い(私立の中高一貫校では貧困家庭が少ない、公立中学では障がいを持つ生徒が少ないなど)ため中学卒業後に社会に出た際に様々な人がいることに適応することが難しい可能性がある。様々な人の立場気持ちになって理解しようとする姿勢を養う。
内容項目(c-11)公正、公平、社会正義
正義と公正さを重んじ、誰に対しても公平に接し、差別や偏見のない社会の実現に努めること。

主な活動 発問 児童・生徒の反応 素材 コツ・アイデア 追加資料
導入 「平等、公平どんな意味かな。またこの二つの違いは何ですか。周りの人と話してみよう。」
・話し合ってみてどんな意見が出たか発表してくれる人はいますか。
・みんな同じ
・嫌な思いをする人がいない
・偏っていない
・二つの意味の違いがわからない
・平等は平和な感じ、公平はルールが厳しい感じ。
周りの人と話してもらう。
紙に書きだしてもらう。
展開

1.・公平、平等について辞書的な意味を知る。
「公平、平等について辞書で調べてみよう。」
「誰か発表してくれるかな」。

辞書で調べてもらう。

平等:偏りや差別がなくすべてのものが一様で等しいこと。

公平:偏らず、えこひいきのないこと

平等と公平の違いがよく分からない。
平等、公平の意味についてあいまいなまま進める。
生徒自身が自分なりに理解しようとする力を養いたい。
2.・身体的な理由による合理的配慮への理解
「次の資料を読んでみよう。
この資料での行動は平等、公平、不平等、不公平?」

この子は音声の支援がないと受けられないからこれは公平。

一人だけ入試の形態が違うのは不平等
生徒の素直な感情を引き出したい。この入試について良い悪いではなく、こんな配慮が必要な人がいることを認知してもらう。
またそのほかの合理的配慮の例なども紹介する。(聴覚が敏感な人、運動会でピストルではなく笛を使う配慮)など。

この記事については短めにする。
J2021090415032870
3.・精神的な理由による合理的配慮→LGBT、精神的、心理的な事情による合理的配慮について知る。
「次の資料はどう感じるかな。公平、平等かな。
両選手の立場から考えてみよう。」
「両選手が納得できて幸せになれる方法はあるかな。」
性別を変えた人のせいで本来勝てる人が勝てなくなるのはおかしい。
性を変えたのに女性として出場できないのはおかしい。


・性転換した人という分野を作ってもいいんじゃないか。

・グループワークをする。
・どちらかの意見に偏ることがないように中立的な立場から発言することを意識する。

・時間があればこの資料の問題だけでなくLGBTのトイレや銭湯などの問題なども考えてもらう。

・LGBTだけでなくそのほかの合理的配慮についても紹介する。(HSP、ADHDなど)

この資料について長めに時間をとる。
ジェンダー平等 2023-07-10 144458
まとめ ・平等、公平についての理解

「平等と公平の違いを説明するね。資料のイラストにあるように平等はスタートラインが同じ、公平はゴールが同じ。」
「ではもう一度資料1,2は平等か公平か考えてみよう。」

「資料Ⅰはゴールが同じだから公平だね。資料2は難しいね。立場によって平等、公平のどちらにもなるね。

「みんなは平等と公平どっちが大事だと思う。」

「どっちもいいところと悪いところがあるね。どちらを優先してもいい思いをする人と嫌な思いをする人がいるかもしれないね。すべての人が納得いくことってすごく難しい。どんなことでも納得していない人、嫌な思いをしている人がいることを心の片隅において行動してほしいな。」
公平のほうが大切。

平等のほうが大切。
平等、公平について正しく理解してもらう。そのうえで両方のメリットデメリットをかんがえてもらう。

平等公平についてどちらがいいかなどは言わない。ただいろいろな配慮が必要な人がいること。すべての人が納得することはないこと、あなたや世間の行動、発言などに嫌な思いをしている人がいるかもしれないことを常に心の片隅においてほしいことを伝えたい。
合理的配慮 公平、平等 2023-07-10 142524
  素材 追加資料
参考資料
学年 中3  
カテゴリ(教科) 道徳  
メモ:
評価の観点:
授業内容について自分で考えれたか。
授業の内容について日常生活に生かせたか。