本時のねらい:出生前診断を通じて、経済面と倫理面におけるジレンマに気づき話し合うことで障害に対する理解を深める。
主な活動 | 発問 | 児童・生徒の反応 | 素材 | コツ・アイデア | 追加資料 |
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導入 | 出生前診断という生まれる前にその子供の障害の有無を調べる技術がある。出生前診断はするべきか。 | するべき 生まれてくる子供の障害を知ることができる。 しないべき 命は平等だから生むべき |
中立的な立場で問う。 記事 http://www.asahi.com/articles/ASJDJ5J43JDJULBJ00T.html |
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展開 | 1.インドや中国では女児を生むと経済的に不利になるため性別を理由に中絶が行われることがある。これについはどう思いますか。 |
いいと思う 事情があるなら仕方ない。 女性の中絶の権利は保障されるべきだ。 だめだと思う 男女差別は良くない。 性別を理由に中絶するべきではない。 |
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2.多くの人が障害に基づく中絶は許容しましたが、性別に基づく中絶には反対しました。これは、障がい者差別を女性差別ほど真剣に考えていないからではないでしょうか。 | 確かにそうだ。 倫理的にはどちらも生むべきだ。 でも、障害を持つ子どもは生みたくない。 |
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3.イギリス、オーストラリアでは、性別に基づく中絶は禁止されていて、アメリカの一部の州では障害による中絶も禁止されている。 | 世界で障がい者差別は軽視されがちだ。 |
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まとめ | 現在日本では障がいによる中絶は禁止されているが、経済的理由の拡大解釈で行われているのが現状である。出生前診断が定着する前によく議論するべきではないでしょうか。 |
- ●評価の観点: