タイトル:

経済と消費について

本時のねらい:この数十年の日本経済の動向と国民の消費形態の変化について知り、どのようにしたら良くなるかディスカッションを行うことによって、経済について考える力をつける。

主な活動 発問 児童・生徒の反応 素材 コツ・アイデア 追加資料
導入 松本パルコと井上百貨店が来年閉店することを知っていますか?

どうして閉店することになるのでしょうか。
・ネット通販で買うから
・松本の経済が衰退しているから。
・イオンに行くから。
・コロナで外国人が来れなかったから
身近な話題で問題に対して親近感を持たせたい。
デパート(百貨店)は明治期に現われ、次第に日本各地でも呉服店などをを前身に百貨店が開店した。しかし、中小小売業からの反発を受け、百貨店法により規制された。しかし1955年(昭和30年)ごろのスーパーマーケットの登場を受け、差別化のため高級化した。しかしバブル崩壊を機にたて続けに閉店し、不景気による売上げ鈍化が今も続いている。
百貨店法は大規模小売店舗法⇒大規模小売店舗立地法と変遷するなかで、その意義は中小小売業の保護から周辺環境の保護に変遷している。大規模小売店舗とは、店舗面積が1,000平方メートルを超えるもので、デパートはいわゆる第1種大規模小売店舗(店舗面積3000平方メートル以上(政令指定都市等では6000平方メートル以上))として規制の対象とされている。
展開

1.デパートの他に、私たちはどのようなところで物を買いますか。
それらとデパートの違いは何でしょうか。

・スーパーマーケット
・コンビニエンスストア
・ネット通販
子どもたち自身で消費活動を振り返ることで、消費について具体的なイメージを持たせる。
2.高度経済成長とは何でしょう。 ・大昔
・80-90年代
・戦後からしばらく
1955年~1973年(オイルショック)の高度成長で、経済成長率が10%前後のころはデパートが成長
3.なぜ今、高いものを買えなくなっているのでしょうか。 ・バブル経済が崩壊したから
・デフレだから
・政府の経済政策が悪いから
高級衣料品が売れない時代⇒デパートが閉店
・少子高齢化
・設備投資の停滞(不良債権問題)
・技術の停滞
まとめ 日本や松本の経済が上向くために、何ができると思いますか。 ・政治家になる
・良い政策を掲げる政党に投票する
・日本の雇用慣行を変える
ブレインストーミングでアイディアを出し、その後ディスカッションして検討