タイトル:

ビーガンの考え方を知る

本時のねらい:()内は中学校学習指導要領解説(平成29年度告示)、p24-25に記載されている内容項目からの抜粋である。

・私たちが普段食べている食生活の他にも、様々な食生活が存在することを理解する(国際理解・国際貢献)
・普段食べている動物に対し、自分なりの新しい考えをもって食事をする姿勢を身に着けることができる(自然愛護)
・「ビーガン」という食に関する異なった視点からの意見を学ぶことで、様々な考え方があることを理解し、寛容の心を持つことができる(相互理解・寛容)

主な活動 発問 児童・生徒の反応 素材 コツ・アイデア 追加資料
導入 1.「食事の中でも、様々なジャンルを聞いたことがあると思います。何が挙げられるでしょうか。」
2.「世界の人はなぜ、私たちの食事と違う生活を歩んでいるのでしょうか。」
1.「日本だと和食だよね。」
「パスタとかはイタリア料理だ。」
「ラーメンは中華料理って言うよね。」
2.「そこで取れる食べ物が違うから。」
「宗教とかがその国によってちがうから」
「食べ物に関する考え方が違うから」
・実際に食べ物の例を挙げながら行うこと。
・学習の進度によっては、社会科との関連を含むこと。

・2つの発問を終えた後、資料を生徒に提示すること。
展開

1.「この資料を読んで、なぜマムタさんたちは野菜以外を食べないのでしょうか?」

「動物を殺すと環境破壊につながるから」
「動物が殺されるのをよく思ってないから」
・自らの先入観を入れると考えを受け入れ難い姿勢が形成されてしまうため、まずは自分の感情を入れずに、文章から読み取れることのみを発表させる。
2.「あなたは、この考えについてどう思いましたか?先ほど考えた考え方を絡めて自分の意見を書きましょう。」 「そんな人もいるのか。」
「気持ちはわかるんだけど、そこまで神経質になることなのかな。」
「おいしいものを食べられなくてかわいそうだな。」
・前の考え方を絡めることで、冷静な意見と主観的な意見を絡めるきっかけを作る。
・この考え方について、全否定するという姿勢も受容すること
3.「『嫌いだから食べられない』と『思想上食べられない』の違いは何でしょうか。」 「嫌いなのは食べようと思えば食べられる」
「嫌いの上に思想上食べられないがあると思う。」
「思想上の方は、しっかり理由が決まっていると思う。」
まとめ 「最後に、普段の食生活に関して何か考えたことはありましたか。」 「私たちが普段食べているものを、好き嫌いではない理由で食べている人もいるんだ。」
「普段の食生活で生き物を殺して食べているんだ、と思った。」
・何も思いつかない場合は、菜食主義者の考え方を基に今の食生活を考えてみることを提案する。
  素材 追加資料
参考資料
  1. shinbun
学年 中1  中2  中3  
カテゴリ(教科) 道徳  
メモ: 使用文献:
信濃毎日新聞(2020年8月9日付),『食の風景 「完全菜食」ビーガンのフルコース料理』,6頁
評価の観点:
・新聞を読んで、菜食主義者の考えを読み解くことができたか。【国際理解・国際貢献】
・新聞に書かれた意見と、自分の意見をしっかり分別を付けたうえで考えることができたか。【相互理解・寛容】
・この授業を通じて、普段の食生活に対して新しい考え方を持つことができたか。【自然愛護】