大町東で見られる地層【登録者:管理人】
観察できること:河川が作った地層を見てみよう
ここは大町市街、東の山の入口に位置する金森建設の採石場です。北大町駅から大体1.5kmほどのところにあります。採石場に入るには許可が必要です。許可をとってから観察に行きましょう。
〇礫が作る地層を見てみよう。
ここでは礫(≒石)が主体となる、「礫層」を主に見ることができます。大峰層と呼ばれ、100~150万年前に河川の働きによって北アルプスから運ばれてきた礫がこのようにして地層を作ったと考えられています。また礫層の間には砂層や昔の火山が噴出した火山灰層が見られます。このように礫や砂、火山灰など異なるものが重なったために縞模様を見ることができるようになりました。
観察できること:地層の傾き
〇地層の傾きを見てみよう
層の重なり、構成が観察できましたら、次は地層がどのように傾いているか観察しましょう。準備できればクリノメーターを使用するのも良いでしょう。
本来ならば地層は水平に堆積するものですが、堆積した後で、大地に力がかかることによって地層が傾くことがあります。ここではどのような力がかかって地層が傾いたのでしょうか。考えてみましょう。
観察できること:地層の境を見つけてみよう
大峰層の他に、より新しい礫層がここでは見られます。大峰層よりも大きい礫を含んでいるのが特徴です。この新しい礫層と大峰層の境界を探してみましょう。またその境界と、大峰層の地層の向きを比べてみましょう。大峰層の縞模様と地層境界の傾きは一致しないはずです。それはなぜでしょうか?考えてみましょう。
なお、このような古い層と新しい層の境界を不整合と言ったりします。