稗田山の大崩落地跡【登録者:管理人】
観察できること:稗田山の大崩落地跡
ここは1911年8月8日に大崩落を起こした場所です。その大きさは日本三大崩れに数えられるほどです。崩壊した土砂は土石流となって浦川を流れ下り、姫川をせき止め、姫川流域に死者23名、流出家屋26棟、浸水家屋根47棟という大きな被害をもたらしました。
この付近では崩落の際にできた崖が今もなお生々しく残されており、当時の大崩落の様子を彷彿とさせます。
ここ附近は何回にもわたって崩れた土砂が残され、堆積しています。河床に見える土砂はそれにあたります。また木々が植わっている場所も、崩れた土砂が堆積している部分です。
1911年の大崩落から100年が経ちました。その後も稗田山や隣の風吹岳は崩落を起こし、いく度も姫川流域に災害をもたらしています。浦川にはいくつもの堰堤が作られ土石流対策が施されていますが、今もなお姫川流域は洪水・土石流災害が頻発しています。今後とも川による災害を注意し、防災対策を施していく必要があるでしょう。