須川湖へ行く途中の林道にある露頭【登録者:管理人】
観察できること:さまざまな地層とその重なり
ここは須川湖に行く道沿いにある林道です。この周辺で砂岩層、砂岩・礫岩層・溶岩からなる露頭を観察することができます。須川湖に行く道を登っていくと、右手側に路肩があり、車を止めることができます。露頭の位置はルートマップを参照してください。
この3つの露頭は、ルートマップ右側に書いてあるような順番で重なっていると考えられます。観察しながら、今見ている露頭の地層と、ほかの露頭の地層がどのような順番で重なっているのかを考えるとよいでしょう。
観察できること:地層の重なりの様子とその姿勢
この写真は林道に入ってすぐの砂岩・礫岩層からなる露頭です。砂岩には細かな礫が混じっています。礫岩層は級化(層の下部から上部にかけて粒の大きさがだんだん小さくなる構造)しています。砂岩層と礫岩層の境目(層理面)ははっきりしており、砂岩層の上に礫岩層がどのように堆積したのかが分かりやすいです。もしクリノメーターがあるなら地層の走向・傾斜をはかってみてもよいでしょう。
地層を観察するとここに書いてあるような特徴以外にも特徴が見つかるでしょう。礫の大きさはどうでしょうか。礫や砂の並び方はどうでしょうか。礫の種類はどうでしょうか。様々な観点からかんさつしてみましょう。
観察できること:溶岩の露頭
この写真は林道の奥にある溶岩の露頭です。今までに見た砂岩層や砂岩・礫岩層よりもち密でかたいことが分かります。露頭の表面や近くに落ちている石(転石)をよく観察してみましょう。ガラス質の石基のなかに細かな結晶からなる斑晶があるのが見られると思います。これは火山岩の特徴です。またこの溶岩では、白い長柱状の結晶である長石や、黒っぽい長柱状の結晶である輝石などの鉱物が観察できます。