春日神社付近にみられる地層

対象の学校
錦部小学校(松本市) 会田小学校(松本市) 会田中学校(松本市) 五常小学校(松本市)
学年
小6 中1
領域
地球
観察ポイント
春日神社付近の露頭 マップ

観察できること:地層の重なり:海底で堆積した地層

○きれいな地層の重なりを観察しよう。 
ここでは中新世の海底で堆積した、泥と砂の層を観察することができます。この層は「別所層」と名付けられており、黒色泥岩層で特徴づけられています。この黒色泥岩層からはクジラの化石や魚の化石などが多数見つかっており、当時ここは海であったことがわかります。

観察すると泥の間に砂がはさまれているのが分かります。このような地層を「砂泥互層」と言います。このような泥と砂の重なりが、きれいな縞模様となって表れているのです。

観察できること:安山岩(マグマ)の貫入:割って入ってきた火山岩

○マグマが貫入してできた火山岩を観察してみよう。
別所層が堆積して固結した後、安山岩のマグマが地層を割って貫入してきました。現在観察できる岩石はそのマグマが冷えて固まったものです。よく観察すると冷えて固まった際に形成される構造、チルドマージ(急冷部)が見られます。マグマは内側に比べ外側(別所層に接する部分)のほうが急速に冷されるため、外側がより細粒の結晶となり、緻密な部分が形成されます。

観察できること:オニオンストラクチャー(玉ねぎ状風化):安山岩の風化

○安山岩が風化している様子を観察してみよう。 
堅く緻密な岩石でも、長い間雨風にさらされると風化してもろくなります。そうした風化の様子がここでは見られます。岩石が風化する際、時折「オニオンストラクチャー:玉ねぎ状風化」という構造をつくりますが、ここでは安山岩がオニオンストラクチャーを作っています。どうでしょうか。玉ねぎのように見えてきませんか?

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