梓川上流にみられる地層【登録者:管理人】

対象の学校
安曇中学校(松本市)
学年
小6 中1
領域
地球
観察ポイント
梓川上流 マップ

観察できること:梓川上流の流れとその働き・谷の様子
付加体起源の砂岩

○川の流れを観察し、梓川上流の特徴をあげてみよう。
川の流速や方向、谷の様子はどうでしょうか。梓川上流は下流とは異なり、流れも激しく、下方への浸食力も強いため深い谷が形成されています。細かな礫は少なく、大きな礫が目立つようになります。(一般的に細かな砂や礫は遠くまで運ばれ、大きな礫は比較的上流に留まります。)流れによって礫の運ばれ方には違いが現れることを意識しながら、梓川上流の礫がどのように運ばれてきたのか考えてみましょう。

○どのような礫があるか調べよう。
流れが急なため、河原に降りるのは避けた方がよいでしょう。見晴らしの良い場所から河原を眺め、礫にどのような特徴があるか観察してみましょう。小さな礫はあるでしょうか?大きい礫と小さい礫どちらが多いのでしょうか?それらの礫は角ばっているでしょうか?丸いのでしょうか?また色はどうでしょう?

○付加体の砂岩を観察しよう。
ここでは美濃帯に分類される付加体起源の砂岩が観察できます。付加体とは、日本海溝のようなプレートの沈み込み帯で形成されるもので、プレートが沈み込む際に、海洋地殻を覆っていた堆積物が共に沈み込むことができずに上盤側のプレートに付加することで形成されるものです。日本の近くには、沈み込み帯である“日本海溝”があるため、このような付加体起源の岩石が多く産出します。
ここで観察できる砂岩は堆積構造が鮮明でないので、地層の重なりは考察しにくいかもしれません。

観察できること:幾重にも連なる堰堤

梓川には、水の流れを調節するための巨大な堰堤やダムなどが数多く存在します。これらも梓川の迫力をいっそう強めています。

○大雨で増水したあとなどに、河原の様子がどう変化しているか観察してみよう。
(絶対に増水した河原へは降りないこと!)

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