中山の河原 【登録者:管理人】

対象の学校
中山小学校(松本市)
学年
小5 小6
領域
地球
観察ポイント
牛伏川下流 新白姫橋付近 マップ

観察できること:牛伏川の流れとその働き

中山霊園の北方、牛伏川下流にかかる新白姫橋付近で河川の観察が可能です。

〇牛伏川を観察し特徴をあげてみよう。
牛伏川はその昔、大規模な氾濫や水害を度々起こすことで有名な河川でした。雨が少しでも続くとその度に牛伏川上流の山々が崩れ、川が決壊し、それらが土砂の塊となって一度に流れ下り、下流に広がる村々を押しつぶしていました。このような災害に度々見舞われる村の人々は、村の周りに柳の木を植えたり、村そのものを河川より高い位置に移動させたりしましたが、牛伏川の氾濫による被害は大きく、それらを止めることはできませんでした。そこで明治の初めより、日本の内務省の管轄のもとで大規模な砂防工事が開始されました。それにより、現在見られるような堰堤が数多く牛伏川に設置され、同時に地道な植林も行われました。当時の日本としては大事業といえる、こうした砂防工事によって、牛伏川は現在のような穏やかな川となったのです。
少し上流まで歩を進めてみてください。幾重にもわたって立派な堰堤が設置されているはずです。牛伏寺付近には、フランス式砂防堰堤と呼ばれる石造りの美しい堰堤が設置され、現在でも整備が続いています。砂防堰堤がみなさんの町を河川の氾濫から守っている一例をここで学ぶことができるでしょう。

〇どのような礫があるか調べてみよう。
牛伏川の河原にはどのような礫があるでしょうか?角ばった石が多いでしょうか?丸みを帯びた石が多いでしょうか?また色や大きさはどうでしょうか?この付近ではやや丸みを帯びた礫が多く、内村層に分類される砂岩や泥岩といった堆積岩や安山岩、チャート岩、また中山の南東部の山に分布する花崗岩が多く見られます。
少し上流まで歩いて礫の観察をし、グループに分かれて意見を発表し合ってみましょう。みなさんは堆積岩と火成岩に分けられるかな?

〇大雨などで増水した後の河川を観察してみよう。
大雨などで河川がいっきに増水し、礫などが運ばれた後の河川は、流れそのものに変化が見られたり、木やごみが溜まっていたりと多くの変化が見られます。降雨による河川の様子の違いも観察してみると面白いでしょう。
※増水した河原には降りないこと!とても危険です!

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