オオイヌノフグリ(ゴマノハグサ科)【登録者:管理人】

写真

概要

・生えているところ [ 庭や道端の植物・田畑の雑草・野山の植物・高山の植物 ]
・花の色 [青] ・花弁の特徴 [合弁・離弁]
・学習場面 [生活(小):春探し 理科(小・中):春の生き物]

特徴

写真2 写真3 写真4

 2月を過ぎたこと日だまりに、オオイヌノフグリの愛らしい花を見つけると、花の春も間もなくかなと、うきうきとした気持ちになります。桜の咲くころまさに春を代表する花です。このオオイヌノフグリや花の蜜がおいしいヒメオドリコソウなどは、実は、明治時代以降に外国からやってきて日本に定着した、比較的新しい植物なのです(外来種、帰化植物という)。
 オオイヌノフグリによく似ているけれども、色は淡い赤紫色で直径3ミニくらいと小さい花をつける植物は、日本に古くからあるイヌノフグリです(在来種という)。このイヌノフグリは、庭などでも最近ではあまり見られなくなったことから、「絶滅の心配が増大している植物」の仲間に登録されています。果実はどちらも丸い玉が二個のくっついたような形で、全体が地面をはうように生えています(右写真の左側と図はイヌノフグリ)。
 イヌノフグリは、オオイヌノフグリに比べて地味で目立たないので、開花している天気のよい日に注意して探さないと見逃してしまいます。

 「イヌノフグリ」とは、果実の形を「犬の陰嚢(いんのう)」に見立ててつけられた名前です。



・参考になる本:奥原弘人(1990)「信州の野草」信濃毎日新聞社

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