バラモンギクとバラモンジン(キク科)【登録者:管理人】

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概要

・生えているところ〔庭や道端の植物・田畑の雑草・野山の植物・高山の植物〕
・花の色〔黄・青紫〕 ・花弁の特徴〔合弁・離弁〕
・学習場面〔理科(小・中):初夏の生き物,帰化植物,開花の不思議〕

特徴

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 以前はあまり見かけなかった植物が,最近あちこちで見るようになったものに,バラモンギク(別名キバナムギナデシコ)があります。花びらの色が青紫色のバラモンジン(別名セイヨウゴボウ)は,以前から見られましたが,どちらもヨーロッパ原産の帰化植物です。前者は江戸末期に後者は明治初年ごろ,食用(太いゴボウ根の部分)または鑑賞用として渡来したものが,逸失帰化したものと言われています。安曇野市や松本市など中信地域では,バラモンギクが圧倒的に多いように思います。



 花期は5~6月で,早朝開き正午ごろには閉じてしまいます。

 タンポポを巨大化したような冠毛のついた種子を飛ばし,その年のうちに芽を出してロゼットで越冬して,翌年春に花茎を伸ばして初夏に花を咲かせ枯れていく典型的な「越年草」と呼ばれる生活史を繰り返します。
 今後の分布拡大の様子を注目したいと思いますので,初夏のころ見かけたら情報提供をお願いします。


・参考になる本:清水建美編(2003)「日本の帰化植物」平凡社
  長野県植物誌編纂委員会編(1997)「長野県植物誌」信濃毎日新聞社

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